WordPress の開発者にとって、テーマやプラグインがさまざまな WordPress バージョンや PHP バージョンでちゃんと動くかどうかを確認するのは、大きな課題のひとつです。
そこで昨年、私たちは無料でオープンソースのローカル開発アプリ「WordPress Studio」をリリースしました。リリース以来、「バージョンを自由に選べるようにしてほしい」という声をたくさんいただいてきました。そして、ついにその機能が追加されました。
本日から、WordPress Studio 上で WordPress と PHP のバージョンを選べるようになりました。ローカル開発やテストの環境を、より柔軟にコントロールできます。
バージョンの選択方法:いつでも、かんたんに
このアップデートにより、次の2つのタイミングで WordPress と PHP のバージョンを選択できるようになりました。:
- 新しいサイトを作成する時:これまでは、サイト作成後にデフォルトのバージョンから変更する必要がありました。今後は、WordPress Studio サイトを作成する段階で必要なバージョンを指定できます。
- 既存のサイトの場合:古いバージョンの WordPress でテストしたい、PHP のバージョンを変えて検証したい。そんな時は、WordPress Studio のサイト設定画面から、希望のバージョンを選ぶことができます。

対応バージョンが拡大
WordPress Studio で作成されたローカルサイトは、以下のバージョンに対応しています:
- WordPress:バージョン 5.9 以降(最新のベータ版も含む)
- PHP:バージョン 7.4 ~ 8.4
この幅広い対応により、以下のような用途に最適です:
- プラグインやテーマのテスト:複数の環境で動作確認が可能
- レガシーサポート:最新バージョンに対応していないサイトのメンテナンス
- 後方互換性の検証:古いバージョンとの互換性テスト
- 最新ベータの事前チェック:WordPress の次期リリースに備えた検証
この新機能は、WordPress Studio 1.3.8以上のすべてのユーザーが今すぐ利用できます。
WordPress Studio の今後
WordPress.com では、ユーザーの皆さまからのフィードバックをもとに、WordPress Studio をさらに使いやすい開発環境にするための改善を日々続けています。
今回のバージョン切り替え機能は、そんな皆さまの声から生まれた機能のひとつです。
「こんな機能があったらいいな」など、ご意見があればぜひ GitHub からご報告ください。
WordPress Studio をダウンロードして、快適なローカル開発をスタートしましょう。
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