WordPress Studio は、プラグインやテーマ、そしてフルサイトの開発をサポートする、無料のローカル開発ツールです。最新版である 1.5.1 では、開発環境のカスタマイズ性がさらに向上。お好みのコードエディタやターミナルアプリを、WordPress Studio 上で直接設定できるようになりました。

特に、Cursor などのツールが人気を集める中、多くのユーザーから寄せられていた要望のひとつがこの機能。新たに導入されたインターフェース設定は、今後さらに多様なツールに対応していくための基盤となります。

設定方法

お使いのコードエディタやターミナルアプリを設定するには、まず設定モーダルを開きます。WordPress Studio 右上の「こんにちは、[お名前]」または「WordPress.com ログイン」(未ログインの場合)をクリック。

Studioのこんにちは、名前さんエリアを強調するオレンジの矢印

モーダルウィンドウで設定タブを選択。そこから、好みのコードエディターとターミナルアプリを選ぶことができます。

Studioの環境設定モーダルウィンドウ。ターミナルとコードエディターのオプションが表示される

現在サポートされているオプションは以下の通りです:

コードエディター:

  • Visual Studio Code
  • Cursor
  • Windsurf
  • PHPStorm
  • WebStorm

ターミナルアプリ:

  • ターミナル (Mac)
  • コマンドプロンプト (Windows)
  • Warp
  • Ghostty (Mac)
  • iTerm2 (Mac)

注意:ご使用のアプリが WordPress Studio の設定画面に表示されるには、アプリが PC にインストールされている必要があります。macOS では、/Applications または /Users/ユーザー名/Applications にインストールされていることが条件です。

選択が完了したら、保存をクリックします。設定はいつでも変更可能です。

保存されると、各サイトの概要タブのボタンが選択したツールに合わせて更新されます。ここでは、ユーザーが Mac でターミナルアプリと Cursor を設定した様子が見られます。

スタジオのカーソルボタンとターミナルボタンを指す2つのオレンジ色の矢印

WordPress Studio の今後は?

WordPress Studio は、より優れたローカル WordPress 開発ツールを目指して、日々進化を続けています。今後のアップデートとして、以下のような機能が予定されています:

  • Pressable との統合:完全なサイトを Pressable ホストのウェブサイトに同期してデプロイが可能に。
  • CLI(コマンドラインインターフェース)の強化:より効率的な開発ワークフローをサポート。

進捗状況の確認や、今後の機能プレビュー、またはフィードバックの提出は、Studio GitHubリポジトリから行えます。

WordPress Studio は誕生からまだ1年あまり。2025 年はこのオープンソースプロジェクトにとって重要な年になります。しばらく触っていない方も、今こそ最新バージョンを無料でダウンロードし、Studio アシスタント (Studio Assistant) や WordPress Studio 同期といった新機能を試してみてはいかがでしょうか。

さらに、コードエディターやターミナルアプリの追加サポートなど、開発への貢献にご興味のある方は、ぜひ GitHub リポジトリでのコントリビューションもお待ちしています。