最近、ブログの見た目が少し変わったことにお気づきかもしれません。
今回は、WordPress.com のブログをどのようにリデザインしたか、そしてあなたのブログでも活かせるヒントをご紹介します。

なぜブログをリデザインしたのか

ブログは、インターネット上の「自分の家」のようなもの。どんな家も、時間が経てば手入れが必要になります。このブログも例外ではありません。プロダクトや他の優先事項に注力するなかで、ブログの更新が必要だと感じるようになりました。

クラシックなデザインは色あせない――とはいえ、変化は必要です。

私たちはブログもデザインも大好きなチーム。だから、リデザインは楽しみながら取り組みました。もちろん、それだけが理由ではありません。WordPress.com にとってブログは大切な存在。だからこそ、最高のブログ体験をつくることが必要だと考えました。マーケティング、デザイン、エンジニアリングの各チームが連携し、細部までこだわったリニューアルを実現しました。

新しくなったWordPress.comブログのイメージ。
新しく改善されたWordPress.comブログのデザイン。

さて、今回のデザイン刷新について知っておくべきことは、見た目だけではありません。いくつかの微妙な詳細や改善点があり、見逃しやすいかもしれません。私たちが特に誇りに思っているリデザインのこだわりから、あなた自身のブログを改善するために使えるシンプルなヒントを共有します（私たちのデザインチームからのアドバイスも要チェック）。

WordPress.com ブログで改善したこと

「それって私に関係あるの？」と思った方へ。私たちも同じ立場なら、そう感じるかもしれません。ここでは、今回の改善点の中から特に注目したいポイントをご紹介します。

より魅力的な外観

リデザイン前のブログは、視覚的に時代遅れになっており、サイト全体のブランドとも一致していませんでした。今回のリニューアルでは、デザインと投稿レイアウトを刷新し、2025年のデザイン基準に合わせました。

こちらは以前のブログのホームページの外観：

以前のシングルカラム構成はシンプルでしたが、やや地味で、見出し下の本文フォントも読みづらいものでした。画像のサイズも小さく、すでに一部に導入していた新しいデザインスタンダードの良さを活かしきれていませんでした。

こちらが新しく改善されたブログのホームページの外観：

現在のブログでは、ヘッダーセクションに最新記事を表示し、3カラムのレイアウトで、より多くのコンテンツを見つけやすくしています。また、画像や要素のスタイルを統一し、全体として洗練されたビジュアルに整えています。

ブログをリデザインする際のヒント：

– 色の使い方を統一することで、あなたらしい一貫性のある印象を作れます
– アイキャッチ画像は、読者の目を引くデザインや、あなたのブランドカラーに合うものを選ぶのがおすすめです

ナビゲーションをもっと使いやすく

以前のブログトップページは、検索バーと記事が並ぶシンプルな一列構成でした。今回のリデザインでは、メニュー構造を整理し、より見やすく、探しやすく改善しています。

一見するととてもシンプルな設計ですが、それは意図的なもの。各カテゴリは慎重に選定され、コンテンツを最小限の分類で分かりやすく整理しています。

また、ページ下部には「今月の人気記事」セクションを設置。エンゲージメントの高い投稿が、さらに多くの読者の目に届くように工夫しています：

カテゴリー設計のヒント：

– カテゴリは数を絞り、テーマごとに明確に分けるのがおすすめです。読者が迷わず記事を見つけやすくなります。詳しくはこちらのガイドをご参照ください。

読みやすさの向上

今回のリデザインは、見た目の刷新だけが目的ではありません。読者が記事をより快適に読めるように、細かな改善も行いました：

  1. サイト全体と統一されたフォントを使用
  2. ウェブに最適化されたフォントの選定
  3. 可読性の高い色づかいを採用
フォントとカラー選びのヒント：

– サイト全体でフォントスタイルを統一しましょう。WordPress.comでのフォント設定方法は、こちらをご覧ください
– AccessibilityChecker.orgなどの無料ツールを使い、誰でも読みやすいサイトを目指しましょう
– 色のアクセシビリティに関する記事もぜひチェックを
– WordPress.comのテーマは、色とフォントの最適化を前提に設計されています。テーマ選びも快適な読書体験に直結します

より明確なアクション導線 

「この記事、好き！次も読みたい！」そう思ってもらえるコンテンツを目指しているからこそ、全記事の下部には明確な購読バナーを追加しました。また、これからブログやサイトを始めたい人が、すぐに始められるような導線も強化しています。

メールアドレス、つい入力したくなりませんか？誰もが新しいサイトやブログを始めたくなるのも納得です。
CTA（コールトゥアクション）のヒント：

– あなたの他のコンテンツがどこにあるのか、すぐに見つけられるようにしましょう
– 「ブログを購読する」「サービスに申し込む」など、読者にとってわかりやすく、行動につながる導線を設けることが大切です

次のリデザインを成功させる6つのヒント 

自分のブログやウェブサイト（またはクライアントのため）を再デザインしようと考えているなら、いくつかの追加のアドバイスがあります。

1. クライアントとの期待値を明確にする

今回のブログリニューアルも、多くのチームや関係者との連携が必要でした。
クライアント案件でも、目的や優先順位を明確にすることが成功の鍵です。以下のような項目は文書化して共有しましょう：

  • クライアントの目標・要望
  • 実施するタスクの全体像
  • 初回公開の予定日
  • 公開後の改善スケジュール 

定期的にこのドキュメントを見直し、進捗確認を行うことでプロジェクト全体がスムーズに進行します。

2. デザインタスクのチェックリストを作る

作業を始める前に、必要な作業を整理したチェックリストを作成します。「公開前に完了すべきタスク」と「公開後でも対応可能なタスク」に分けるのがポイント：

  1. ローンチ前に完了する必要があるステップ
  2. ローンチ後に完了できるステップ

これにより、優先順位を正しくつけながら作業を進められます。

3. 見た目だけでなく、パフォーマンスも最適化する

どれほどデザインが優れていても、動作が重ければ意味がありません。画像やコードの最適化、遅延読み込み、キャッシュの導入など、パフォーマンスにも十分配慮しましょう。

WordPressやサイト固有のパフォーマンス推奨事項を得るには、無料のSpeed Testツールを使用してみてください。

4. 徹底したテストを行う

開発中から、事前・事後のチェック項目を記録しておくことが大切です。公開時のトラブルを防ぐだけでなく、バグの早期発見にもつながります。

5. 既存のコードやコンテンツの再利用を検討する

リデザインは大規模な作業になることもありますが、すべてを一から作り直す必要はありません。再利用できる要素は明確にし、必要な部分だけに注力するのが効率的です。

今回のブログでも、コメントセクションの構造はそのまま流用しています。

6. フィードバックの仕組みを整える

フィードバックは、改善のためのギフト。レビューや意見を受け取る仕組みを、プロジェクトの初期段階から用意しておきましょう。クライアントとの信頼関係を築くだけでなく、成果物の品質向上にもつながります。

あなたのブログも、リデザインしてみませんか？

今回のブログを読んで、自分のブログをリデザインしたくなった方は、こちらのガイドをご覧ください（ウェブサイト全体のリニューアル向けですが、ブログにも役立つ情報が満載です）。また、ブログを始めたい方、あるいは友人に勧めたい方には、ブログの始め方ガイドもご用意しています。

一つひとつのブログが、インターネットをもっと美しく、もっと役に立つ場所にしていく。その第一歩を、ぜひ踏み出してみてください。