約20年前、非営利組織 Net Literacy はひとつのシンプルかつ強力なアイデアでスタートしました。インターネットのスキルやリソースを持たない人々がオンラインにアクセスできるように、若いボランティアが教師・アンバサダーとして支援を行うという仕組みです。今日では、デジタル包摂(デジタルインクルージョン)と金融教育を通じて世界25万人以上にリーチし、AI リテラシーなどの新たな領域にも展開しています。
しかし、世代を越えてその影響を持続するには、情熱だけでは足りません。デジタルの永続性と安心感――つまり、いつでもインターネット上でアクセス可能であるという保証が必要です。これこそが、Net Literacy が WordPress.com の100年プランをいち早く導入した理由です。
「100年プランには多くの魅力があります。まず第一に、運営に関して大きな簡素化と確実性を提供してくれることです。非営利として、私たちは複数世代にわたるサービス提供を目指しています」— Net Literacy 創設者・CEO Dan Kent
確実性を見据えた計画
ケント氏は14歳で Net Literacy を設立。非営利組織には、資金調達や変化のサイクルがあると語ります。
「非営利団体として、私たちの資金調達は循環的です […] そのため、運営の確実性と安心感を与えてくれる100年プランは、リスクの軽減と私たちのミッションを継続するための支えとなっています。[…] 世界中の誰もがアクセスできるよう、私たちのリソースの継続性を将来のボランティア世代にも保証したいのです」
Net Literacy の使命は、世代を超えて使われる「オープンで長期的なデジタルカリキュラム」を構築・維持することです。そのために、有効期限切れのドメインや管理手続きの不備で失われないウェブサイトを必要としていました。彼によれば、「100年プランは私たちに安心感を提供してくれます。次世代の人たちも […] 世界中から誰でもアクセスできるかどうか、それを心配する必要がなくなるのです」
レガシーに合ったツール
Net Literacy のプログラムは、デジタルデバイドの解消やAIリテラシーの普及といった長期的課題に取り組んでいます。
「非常に深く、複雑な問題解決に挑む組織にとって、この100年プランの価値は非常に大きいです。特に、数十年では解決できず、世代単位でインパクトを測る必要がある課題に適していますね」— Net Literacy 創設者・CEO Dan Kent
このプランは、ウェブサイトを優れたオープンソースソフトウェアでオンラインに公開するだけではありません。組織のデジタルプレゼンスが長く続くよう設計された“約束”です。
WordPress.com の100年に基づくプロダクト(100年ドメインなどを含む)は、サービス維持のための長期的投資モデルから始まり、これにクラウドサーバーの分散インフラ、タイムマシンのような多層バックアップ、信託口座による継続性、そして インターネットアーカイブとの統合などが加わり、100年間のデジタルレガシーを守る“要塞”として機能します。
認識に裏打ちされた信頼できるパートナーシップ
Net Literacy は、WordPress.com と彼らの組織目標との整合性に自信を持っていました。
「WordPress.com は、私たちとほぼ同じ歴史を歩んできています。その実績が意味を持つのです」
WordPress.com への信頼は、100年プランとドメインがActualidad Económica による「2025年の100のベストアイデア(Impact Leader Award)」選出により、さらに強固になりました。これは、デジタルレガシーインフラの革新性を裏付ける評価です。
長期的な構築 — 共に
変化は避けられないがミッションの継続性は不可欠、という明確なビジョンを持つケント氏。
「これからの未来に避けられないもの、それは“変化”です。[…] 100年プランのような仕組みは、私たちに多くの選択肢をもたらし、ミッションを未来へとつなぐ鍵になります」とケント氏は言います。
ミッションと媒体の両方が守られた今、Net Literacy は次のステージに進む準備が整いました。100年プランにより、彼らの教育リソースは消え去ることなく、永続するものへと変わります。