ローカル環境でプラグイン、テーマ、ブロック、サイト全体の開発を行う WordPress 開発者に、うれしいお知らせです。

  • WordPress Studio で作成したすべてのサイトがさらに高速になりました。Studio アプリを開くだけで、その違いを実感できます。
  • Studio CLI が気になっていたものの、試すためだけに Node.js をインストールしたくなかった方にも朗報です。インストールコマンドを、依存関係なしで実行できる 1 行のコマンドに刷新しました。ターミナルで実行するだけで始められます。
  • Studio Code では、Anthropic の最も高度なエージェント機能を備えた Sonnet モデルがデフォルトで利用できるようになりました。

改めてご紹介すると、WordPress Studio は AI エージェントを活用した WordPress 向けのローカル開発ツールです。

開発がさらにスピーディーに

ページの読み込み速度が30〜50%向上し、Studio のローカルサイトで使用するメモリも従来の3分の1以下になりました。特に多数のプラグインを使用しているサイトでは、その違いをより実感できます。これまで動作が重く感じられていた環境ほど効果を感じるはずです。

この高速化は、新たにデフォルトとなった ネイティブ PHP ランタイムによるものです。このランタイムでは抽象化レイヤーを減らすことで、サイトをより効率的に実行できます。

The WordPress Studio site setting modal window showing Native and Sandbox PHP runtime options

サイトのコードを隔離した状態で実行したい場合(信頼できないサードパーティ製プラグインやテーマをテストする場合など)は、[サイト設定]→[サイトを編集]→[PHP ランタイム]から、いつでも Sandbox ランタイムへ切り替えられます。Sandbox はWordPress Playground を基盤としており、サイトのコードがコンピューター上の他のプログラムを実行したり、自身のフォルダーの外へアクセスしたりするのを防ぎます。 

Studio バージョン 1.12.0 以降で利用できます。既存の Studio サイトで新しい Native PHP ランタイムが自動的に有効になっているか、[サイト設定]→[サイトを編集]→[PHP ランタイム]から確認してみてください。

npm をインストールせずに Studio CLI を試してみましょう

Studio CLI は、さらに使いやすくなりました。Studio CLI は、依存関係を追加でインストールすることなく、1 行のインストールコマンドで利用を開始できます。Node.js や npm を事前にインストールする必要はなく、お使いの OS に応じたコマンドをターミナルで実行するだけです。

# macOS and Linux
curl -fsSL https://wordpress.studio/install.sh | bash

# Windows
irm https://wordpress.studio/install.ps1 | iex

インストールが完了すると、ターミナルから Studio のすべての機能を利用できます。ローカルサイトの作成・管理、サイトのプッシュとプル、WP-CLI コマンドの実行、本番環境やステージング環境へのデプロイに加え、WordPress 向けに設計された AI コーディングエージェント Studio Code も利用できます。

すでに npm を使って Studio CLI をインストールしている場合でも、ご安心ください。npm 版も引き続き利用可能で、継続的にアップデートされます。

Studio Code の標準モデルが Sonnet 5 になりました

Studio Code は、Anthropic の Claude Sonnet 5 を標準モデルとして採用しました。これにより、複数のステップにわたる実践的な開発作業がさらに得意になりました。たとえば、複数のファイルにまたがるバグの追跡、ログの解析、テーマやプラグインのコードを分析し問題を特定、そして修正方法を提案するだけでなく、修正を実行することまで対応可能です。

The Studio desktop app open to the Studio Code area

Studio Code はローカルの Studio 環境内で直接動作するため、サイト全体のコンテキストを把握できます。問題が発生している箇所を指定すると、ログを確認・解析し、関連するコードを見つけ出して原因を説明したうえで、適用前に内容を確認できる修正案を提案します。もちろん、ゼロから開発を始めることも可能です。プラグインやカスタムブロック、カスタム投稿タイプを作成したり、テーマを調整したりといった作業も、自然な言葉で指示できます。

The available models for Studio Code in a terminal window

Studio 1.14.0 以降をご利用の場合は、Studio Code では Claude Sonnet 5 がすでに標準モデルとして設定されているので追加の設定は必要はありません。もちろん、デスクトップアプリのドロップダウンメニューから選択するか、ターミナルで /model コマンドを実行すれば、サポートされている任意のモデルへいつでも切り替えられます。

今すぐ試してみましょう

Studio 1.12.0 以降へアップデートすると、高速化された ネイティブ PHP ランタイムを自動的に利用できるようになります。Studio CLI の詳細はドキュメントをご覧ください。また、次回の開発では Studio Code で Sonnet 5 をぜひ試してみてください。

今後数週間から数か月にかけて、WordPress Studio にはさらに多くのアップデートを予定しています。リリースノートもぜひチェックし、GitHub でご意見をお聞かせください。